例えば2ヶ月前に髪を切ったその後の状態って、実はとっても気になる所なんです。
カットが崩れてたり、色がおちてたり、ダメージが進行していたり。
しょうがない部分もあれば、技術不足で目をそむけたくなることだってあります。
ただ、時間の経過とともに、その人の生活の中に上手くとけ込み、切った直後よりも美しさを感じる瞬間もあるんです。
それがその人のパーソナリティとマッチしたからなのか、自分とのフィーリングが良かったのかはわからないのですが、ただ、パターン化されたデザインより、自分というフィルタリングにかかったことによって産み出されたものが、クライアントの生活や環境、そして時間とともに心地良くフィットしていて、それはもはや自分の手を離れたかっこよさを醸し出していて、
そんな時はたまらなく嬉しくなったりするんです。
またそんな計算のできない部分にこそ、手仕事の良さってでてくるのかなって思います。
そんな時にふと新たなるデザインの可能性を感じることができます。
全ての条件がフラットではないからこその美しさってあるんです。
だからこそ欠点は素晴らしい個性へと変わり、時間の経過と共に体験したことなどが、そのもの自体の魅力を高めてくれることにつながってるんだなって思うんです。
ある意味、崩れた髪、飾ってない状態って、時間の経過によってむき出しにされたその人の本質です。そこをみることによって問題点を解決するだけでなく、新しいバランスや、テクスチャーの発見もあったりするのです。
だからこそ、作ったものの先やその後の経過を見つめて、その人の毎日を感じていたいんです。
どんな想いで鏡をみてるのだろうって….。
それはきっと作り手としての責任であり、愛なのかなって思います。
そんな明日もきっといい日です。
先日の結婚式。
とてもロマンチックで涙がでました。
家族思いの彼女らしい、本当に素晴らしい挙式でした。
これから時とともに全てが変わっていきます。
それでも真実の愛やロマンスを忘れず、
大切に、大切に生きていってください。
2人のやわらかな日々に 心から祝福を。