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no complex no design。

no complex no design。

December 3, 2011

一人一人がそれぞれの価値観の中で自分のスタイルを持ち、毎日を生活することはとても素敵な事です。と同時に情報過多のこの時代、ブームやトレンド、それぞれの環境や背景の中で「自分らしさ」をみつけたりすることは非常に困難になりつつあるように思います。大抵の人はそれぞれが属している職場や人間関係などのコミュニティの中でのルールや常識の中で、そこにいる他人と自分を比較しながら生きていることが多い。人を見て学び、気付く事は非常に大切なことですが、あまりにも足並みを合わせようとして自分の考えや価値観がブレてしまったりすることってありませんか。

本当は、そんな自分だからこその良さって必ずあって、そんな自分だからこその見せ方があって、役割があって存在価値があるはずなんですよね。私もかつては周りと比べて出来ない自分、足りていない自分が許せなくて自分の良さや個性を知ろうとするどころか、そんな自分が嫌いでした。いまは、ある意味自分に都合良く考えていて「こんな自分でもまあいっか」なんて感じですが。自分くらいは自分の事を好きでいよう。自分の中のネガティブな要素も否定せずに認めようと思っています。なぜなら、良い所と悪い所なんて表裏一体。例えば「あの人はせっかちだけど仕事がはやい」とか、「神経質だけど奇麗好き」のように。なので悪い点も認めた上でどのように良くしていくかを考えるようにしています。もちろんこのような考え方になったのは、出会ってきた沢山の方たちのお陰です。

こうして、自分の良さをみつけることができると心に余裕も生まれてきて、人の良さをみつけれたり、寛容になったりするもの。自分が何者なのか見失う時、何が正しいのか解らなくなった時にこそ、自分の良さを見いだしてみる事は凄く大切だと思っています。我々の仕事はまさにそこの手助けをする行為。その人にフィットしたデザインをつくる事によって少しだけ自信が持てたり、元気になったり、前向きになったり。自分の事を好きになるキッカケになっていければとおもっています。そこから愛のある一歩が踏み出せるように。

それぞれが抱える様々なコンプレックスを少しでも前向きな個性へと転換していく事。それが我々の仕事でもあり、一生をかけて追求する価値のある素晴らしいテーマです。そう考えると、実はコンプレックスなくしてデザインするなんてありえないのかもしれませんね。そしてそのようなデザインはブームやトレンドなどを超越した、その人にとっての一つの普遍的な強度のあるモノへとなってくれると思うのです。

Author: Go Wakamatsu

人のつながりは。

December 1, 2011

tetorigardenもオープンから1年が過ぎ、私個人も開業から5年。はやいものですね。様々な変化の連続ではあるのですが、一番私の周囲で変わった事と言えば関わる「人」の変化でしょうか。お客様にしてもこの5年で半数以上が入れ替わったように思います。そして働くスタッフや友人にしてもしかり。もちろん寂しい部分もありますが、それ以上に今の全ての人々との繋がりに心から感謝しています。

周囲の人間を見渡せば自身の立ち位置や状態がみえてきます。例えば「最近、良い人との縁がないなあ」なんて言うその人自身が良い人ではなかったり。やはり同じ様な意識の人間同士は引き寄せ合い集まる習性があるのでしょう。愚痴を言う人の周りはいつも愚痴っぽく、反対にいつも笑っている人の周りは笑顔で一杯だったり。周りの人や起こる出来事は自身の中身を投影する鏡の様なものです。

今年も残す所1ヶ月となりました。今月は繁忙期という事もありサロンも慌ただしくなります。その他も撮影や出張など諸々重なりますが、全ての行為に置いてより高い次元での意識で臨み、そこで生まれる新たな繋がりにワクワクしていきたいと思います。

Author: Go Wakamatsu

12月1日。

December 1, 2011

12月1日。朝から手取天満宮へお参り。毎朝通ってはいるのですが、毎月1日は始まりを意味しているせいか、余計に身が引き締まります。宮司さんと軽く談笑してお祓いをして頂きました。今月も良いカタチで過ごせそうです。この神社に通い始めて一年半位になるでしょうか。特に宗教的な意味合いはないのですが、朝の始まりにこの習慣を取り入れてからは気持ちの状態が良い気がします。

以前、商店建築掲載時の記事でも紹介しましたが、テトリガーデンの設計時に最も意識したのはこの神社の揺るぎない存在感。雨の日も晴れの日も変わらずに境内で執り行われている神聖なる日々の営み。一切の迷いやブレが無いその存在は数多くの人々の心をどんな時でも変わらず受け止めてくれています。我々の仕事にも通じる在り方ですね。髪を切るという行為自体も古来より神聖なる行為として認識されているように思います。悪い物を断ち切ったり、新しい姿を手に入れたり。それら全てはよりよい明日を作る為の、前向きで建設的な行為だと思うのです。

神社の鳥居と対峙するかのようなテトリガーデンの檜で組まれた大窓。我々の日々の営みも神社の存在に恥じぬよう、愛のある手仕事を修めていきます。今月も宜しくお願い致します。

Author: Go Wakamatsu

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