tetorigardenの日々の営みを綴ったフォトブック、ordinary people。
「ordinary=ふつうの、通常の」
普通の人々。
その人には生活があり、価値観があり、環境があり、気持ちがあって。そのような諸々の背景の交錯は誰とも混ざることの無いその人のアイデンティティ。そこから産み出される髪型は、何にも属さない、その人だけのパーソナルなデザインです。
トレンドや流行ではないスタンダードな髪型でも、ライフスタイルや価値観とリンクしていればそれが一番すてきなことです。
その為にはその人の傍らでその人の事をひたすら感じ取らなくてはいけません。そっと寄り添いながら。
つまり本質を見極めるということ。
これってめちゃめちゃ難しくって大変ですよね。限られた時間の中でそのひとの本質を理解しようとするわけですから。
その人の日々の暮らしの中では何がヘアスタイルの本質なのかはいたって明白であり、ごまかしは利かない。
まずはその人のパーソナリティに目を向けて、現状から発せられているメッセージを感じ取り、その人の「ふつう」をイメージすること。
なにも特別なことでなくてありふれた毎日にもっと目を向けてみたら、そこにこそ美しいものを産み出す本質があるのだと思うのです。
美容師に求められていること、期待されてることってそういうことなのだと思います。
だからこそ最高にオモシロい題材でもあり、生涯かけて追求する価値のあるライフワークでもあるのです。
人の数だけ物事の見方や感じ方は存在します。その無数の物事の見方や感じ方をそんなヘアデザインへ向けてみることで、これまで以上にヘアデザインの世界の奥行きを楽しんで頂けたら幸いです。
そんな想いで作られたヘアデザインは、自立した意思のある方向へむかうための手助けになると信じています。
そして、頑張っている人、忙しい人、カッコいい人、恋してる人、不機嫌なことがあった人、みんな最後は笑っていられる様な、そんな髪型になれたら。
そう、普通ってとても素敵なことなのです。
ordinary people vol.3 定価:[本体500円]+税
前作ordinary people vol.2制作より1年半。
リアリティのある、素晴らしいものができました。
これからもあなたが「誰とも違う」あなた自身を、ずっと好きでいられる日々が続きますように。
どうぞご覧ください。
毎日が慌ただしく過ぎ去っていくと、つい自分が置かれている環境や関わる人たちへの愛を忘れてしまう時がある。
忙しい事を理由に自分中心で全てを正当化したり。感謝を怠ったり。
そうしている間に大切なものを傷つけていく。
そんな時には必ずはっと気付かせてくれるかのように起こる様々な出来事。
最初はただ感情の赴くままに反応し、状況をさらに悪化させる。心にも無い事を言ってしまったり。悪い所しか見えなくなったり。
「なんで自分ばっかり」 とか思ったり。
そして時間が経ったとき、ふと気付く。
自らの愛が足りていなかったこと。そこに心が亡くなっていたことに。
そして自分に対する嫌悪感に襲われる。
まだ間に合うだろうか?
もう無理かな?とか考えてしまう。
愛が足りてない。
今からでも遅くない、愛のある日常を取り戻そうと思う。
どうやって?
それはただ微笑んでくれた事に感謝したり、
ご飯が食べれる事が嬉しかったり
朝からおはようっていったり。
そんな些細なことへの感謝から始まるのだと思う。
お客様達への愛はもちろん、共に働いてくれる仲間や友達や家族、大切なパートナー。身近なところからはじめよう。
結局は自分自身の思考が言葉や態度を生み、行動になり、やがてそれは悪しき習慣となって自身の性格にすらなってしまう。であれば少しでも愛のある言葉で優しく包もうと思う。そして愛のある行いに変えていこう。それはつまり、自分自身を愛で満たすことになっていく。
今まで幾度もこういったことを繰り返してしまっている自分が恥ずかしくもありながら、気付かせてくれた全ての出来事に感謝したい。
そんな明日はきっといい日。