2012年2月9日に開催される熊本城マラソン。スタッフ3名と共に「歴史めぐりフルマラソン」にエントリーしました。
30代後半になると、新しい扉を開くことに億劫になりがち。なので直感やご縁やタイミングといったものを大切にして、細かくは考えずにとりあえずトライしてみることも大事かと。出来ない理由をあげだしたらキリが無く、何も進まないような気がして。因に全員マラソンは初心者ですが。
良い準備をして完走します。
月曜日。終日撮影でした。このプロジェクトの鍵は「パーソナリティ」。自分のスタイルや価値観を持っている人は、ヘアスタイルにも「その人らしさ」が現れているものです。前回制作したフォトブックのなかで表現できなかったことが少しでも形にできればと思っています。
ヘアスタイルとパーソナリティの良好な関係が築けるように努めるのが我々の仕事。その為に必要なのは限られた情報のなかでいかに多くのことに気付く事ができるか。その人のことを想うことができるか。作り手に愛がなければ本当に良いものは生まれてこないのだと思います。
こういった撮影を通じて、そこへの向き合い方や在り方、感じ方など、気付かされる事は多いです。
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直島。地中美術館を始め、家プロジェクトやベネッセハウスなど沢山のアートがここには存在します。
ベネッセハウス
家プロジェクト 南寺 安藤忠夫
ここ南寺内は漆黒の闇。 視覚を奪われた時間の中で人間の行動や思考が面白い。
家プロジェクト
街全体で語りかけてくるメッセージがここには存在します。数々のアートはあくまでも切り口であって、そこから気付かされる「すでにそこにあるもの」たち。それは自然の営みの素晴らしさであり、その街に古くから根付く文化であったり、そこで暮らす人々の生活であったり。
大切なのはこのような機会のなかで「考える」事や「気付く」ということなのでしょう。私達の美容という仕事においても、その人がもつ「個性」や「キャラクター」「周囲の環境」「日々の生活」などをしっかりと見極めて、それにフィットする髪型を考えていきますが、発想の源はかなり近い位置にあるように思います。まだまだ整理は上手くついてはいませんが、何かしらの形で落とし込んでいく事は可能です。これからの意味を考えさせられたこの素晴らしい機会に今はただ感謝しています。
帰りの船から見える瀬戸内海は、来た時よりも美しくて優しかった。
瀬戸内海にある豊島と直島へ行ってきました。ここの島々では20数年前より、自然と人間との関係を考える美術館や現代アートが多数展示されています。
まず初日、新幹線を乗り継ぎ船で豊島に渡る。美しい棚田の光景が広がる中に溶け込む様に佇んでいる豊島美術館。
以下、館内の案内より。
『遊歩道に沿って進むと、やがて現れるアートスペース。柱のないアートスペースは膜の様なコンクリートで覆われたシェル構造で天井にある開口部から、周囲の風、音、光を内部に直接取り込んでいます。内部空間では一日を通して『泉』が誕生しています。その風景は季節の移り変わりや時間の流れと共に無限の表情を伝えます。
豊島美術館は、美術、建築、環境がまさにひとつになって、私たちに生きる喜びを喚起させる場です。』
日々の生活の中で鈍感になりつつある感度に対して、アートという切り口で人々に沢山の気付きを与えてくれる様々な仕掛け。圧倒されました。そして非常に心地良い時間でもありました。
レストラン イル・ヴェント
この素晴らしいアーティスト達は自然に対しての尊厳をもち、その中で明確なデザインのコンセプトを表現しています。
自然や環境に対するリスペクト。
これなくしては何も生まれないのだと思います。そしてその中で産み出されたモノは人々の心へと響くメッセージとなりうるのでしょう、
そのような意思のあるデザインは、そこに存在する価値を十分にみせてくれます。そして自分の中にある感覚に対して問いかける時間を与えてくれました。
僕もいま、まさに考えています。これからの意味を。
ウイーンの街角にて。
9月12日(月曜)〜9月15日(木曜)までを 夏期休暇とさせていただきます。
ご迷惑をおかけしますが、宜しくお願い致します。
少し旅にでます。